
概要
- ワードは文書を書くためのソフトで、レポートや書類作成など様々な目的に使われています。
- 文字を入力して編集するのは簡単ですが、漢字変換や装飾など知っておくと便利な方法が色々あるので、それらを使えるようになりましょう。以下を読みながら、一通り自分でも入力、操作をし、この通りにできることを確認してください。
基本的な操作
- WORDを起動すると、下のような画面が表示されます。今回は新しくファイルを作るので、「白紙の文書」をクリックします。

- すると下のようにWORDが開きます。赤線部分を「タブ」と呼び、機能の種類ごとに大きくまとめられています。ここには「ホーム」「挿入」「デザイン」などのタブがあります。
- タブの中の緑線で囲っているグループを「リボン」と呼び、類似の機能がまとめられています。「ホーム」タブの中には、「フォント」「段落」「スタイル」などのリボンがあります。また、一つ一つの小さなマーク(アイコン)を「ボタン」と呼び、その「ボタン」ごとに機能が割り当てられています。
- なお、全てのボタンが表示されているとは限りません。「段落」リボンの右下を青線で囲っていますが、この矢印をクリックすると、そのリボンの隠れている全てのメニューが表示されます。

- WORDでは基本的に次のように文書を作ります。
①まずは文字を入力する。
②装飾する必要があれば、その文字を選択し、各ボタンをクリックして装飾する。
③これの繰り返し。
文字入力の方法
- まず、文字変換の練習をします。
例えば下の1行目のように文字を入力していくと、文字の下に点線が表示されます。
- 次に、「SPACE」キー(横長のキー)を押すと、2行目のように変換されます。文字の下の実線を見てください。「情報」「処理の」「練習を」「する」というように下線が分かれています。これは「文節」という単位で、WORDではこの文節単位で変換をします。
- 第1文節「情報」の下線と他の文節の下線とでは、太さが異なることを確認してください。今、変換対象になっている文節は、下線が太く表示されます。
- 思い通りの変換ができていたら、「Enter」キーを押して確定させます。

- もし、思い通りの変換がされていなければ、もう一度「SPACE」キーを押してみましょう。
- すると、下の写真のように変換候補が複数表示されます。目的の文字になるまで「SPACE」キーを押します。

- 次に、変換文節の移動を練習します。
例えば、「山口から防府へ行く」と入力したいとします。まずは下の写真1行目のように読みを入力します。
- そして、「SPACE」キーを押すと、2行目のようになりました。第1文節「山口から」は正しいですが、第2文節「豊富へ」は誤っています。
- このようなときは変換対象を第2文節へ移動します。「←」「→」キーを押すと、変換対象を移動できます。例えば「→」キーを一度押すと、3行目のように「豊富へ」の下線が太くなります。これは、変換対象が第2文節に移動したことを表します。
- 目的の文節に移動したら「SPACE」キーを押します。すると4行目のように変換できるので、目的の文字になるまで、「SPACE」キーを押します。
- もし他に誤っている文節があれば「←」「→」キーを押して同様の作業をします。全体が正しくなれば、「Enter」キーを押して確定させます。

- 次に、文節の長さ調節を練習します。
例えば「今朝歯医者に行った」と入力したいとします。まずは下の写真1行目のように読みを入力します。
- そして、「SPACE」キーを押すと、2行目のようになりました。「今朝歯医者に」としたかったのに、「今朝は医者に」となっています。これはWORDの文節区切り(単語の区切り)が、自分の頭の中と異なったために生じます。
- このような時は、文節区切りを変更します。「Shift」キーを押しながら「←」「→」キーを押すことで、文節区切りを変更できます。例えば「Shift」+「←」を押すと、3行目のようになります。
- 区切りを調整できたら、「SPACE」キーを押します。すると4行目のように変換できました。

- 漢字以外に変換したければ、普通に「SPACE」キーで変換するほかに、以下の方法があります。
ひらがなにする: 「F6」キーを押す
カタカナにする: 「F7」キーを押す
アルファベットにする: 「F9」キーを押す
全角・半角を切り替える: 「F8」キーを押す
文字の装飾
- 装飾する機能は、下のように、主に「フォント」リボンの中にあります。
各ボタンの上にマウスカーソルを乗せると、そのボタンの解説が表示されます。

- 各ボタンを使うと、下のように色々な装飾ができます。1行目は元の文で、2行目以降はそれぞれ装飾を変えています。最後の行は書体を変更しています。また、複数の装飾を組み合わせることもできます。

- では入力した文字に装飾をしてみましょう。文字を装飾するときは、下のように範囲を選択します。選択するときは、対象の最初の文字で左ボタンを押したまま指を離さずに、そのまま最後の文字までマウスカーソルを動かし、最後まで来たら指を離します。

- 文字を強調したければ「太字」や「下線」や「網かけ」を、文字に色を付けたければ「フォントの色」を、蛍光ペンのように塗りたければ「蛍光ペンの色」をクリックします。
- 文字の「書体」を変えることもできます。下図の赤線部、「游明朝」と表示されているのが、現在の書体です。この右にある下向き三角をクリックすれば、リストから様々な書体を選べます。また、文字のサイズを変えたければ、下図の緑線部で「10.5」と表示されている右の下向き三角をクリックします。すると、リストからサイズを選べます。または「10.5」という数字自体をクリックすると、大きさを直接入力することもできます。文字の大きさは「ポイント」という単位で表現され、1ポイントは約0.3mmです。WORDでは1~1638ポイントまでサイズを指定できます。

- 注意:装飾は必要に応じてシンプルで分かりやすいものにしましょう。装飾をしすぎると幼稚になったり、見にくくなったりします。
書式のクリア(装飾を消したいとき)
- 装飾を無くしたいときは、範囲選択してから下図のボタンを使います。文字の削除は「Delete」や「Back Space」キーを使いますが、装飾だけを消したいときや、余計な書式が残ってしまっているときには、このボタンを使います。

文字の配置
- 文字の配置に関する機能は主に「段落」リボンの中にあります。
- 通常は文字は左揃えですが、タイトルような場合は「中央揃え」にすることもあります。また、日付のようなものは「右揃え」にすることもあります。

- 他にも、空白(spaceキー)を入れたり、改行(Enterキー)したりして、見やすいレイアウトを作りましょう。