
概要
- パワーポイントは、プレゼンテーションに使うためのソフトです。
- 今回は基本的な操作を身につけ、プレゼン資料を作る練習をします。
- 以下を読みながら、自分でも一通り手順を試し、この通りにできることを確認してください。ページの一番下にパワーポイントでやってもらう課題があります。
パワーポイントの例
- 下の画像は、初回の授業で使ったスライドです。
- パワーポイントでは、ワードのように文章を読ませるのではなく、見て分かりやすいスライドを作ります。そのためには、図形や表を用いたり、画像を入れたりします。パワーポイントには、そのような作業を効率化する色々な機能があります。

パワーポイントの基本
- パワーポイントを起動すると、下のような画面が表示されます。今回は新しくファイルを作るので、「新しいプレゼンテーション」をクリックします。

- すると下のようにパワーポイントが開きます。上部にはワードと同様に色々な機能を集めたタブが並んでいます。
- 右側にある大きな白紙が「スライド」で、このスライドに箇条書きをしたり、図表や絵を挿入したりして、プレゼン資料を作っていきます。
- 左側にはスライドの全体像を表示する「スライドタブ」があります。ここをクリックすると、右側に表示されるスライドを切り替えることができます。

操作の練習
- 最初に表示されるのは表紙スライドです。ここには、タイトルや、日付、氏名等を入力します。

- スライドを追加するには、下の矢印のように、スライドタブの追加したい場所(スライド間の隙間)をクリックし、「Enter」キーを押します。または、追加したい場所をクリックしてから、「ホーム」タブの「新しいスライド」をクリックします。

- 下のように、2枚目以降のスライドは1枚目とレイアウトが異なります。2枚目以降は内容となるスライドで、上部にミニタイトルをつけ、下部に内容をまとめていきます。
- 箇条書きをすれば作っていけますが、それだけでは単調になるので、見せる工夫が必要です。ワードと同様に、色やフォント、レイアウトなどを工夫して見やすい資料に整えていきます。

- 練習として、下のように作ってみましょう。
- 箇条書き2・4行目は字下げをしています。箇条書きは階層になっていて、字下げをすると右側にずらすことができ、文字が自動的に小さくなったりします。一番左端から始まるのが大きい項目で、その内訳のような情報は字下げをして情報の階層構造を見えるようにしています。
- 字下げするには、カーソルが行の先頭にあるときに「Tabキー」を押します。逆に「Shift+Tabキー」で、字下げを元に戻せます。

デザイン(背景)の設定
- パワーポイントでは便利な「デザイン」(背景)が用意されています。このデザインをうまく選ぶだけで、立派な資料に見えます。
- 下のように、「デザイン」タブの左側に「テーマ」があり、右側にそのテーマで使える「バリエーション」があります。色々試してふさわしいものを選択しましょう。

- 例えば、「テーマ」と「バリエーション」を組み合わせると、下のようにできます。

- 一通りできたら、どのように見えるか確認します。
- 「スライドショー」タブの「最初から」か「現在のスライドから」を選択し、実際にどのように表示されるか確認します。スライドショーではマウスホイールか左クリックで進行を操作できます。

- 以上の作業を繰り返して、見てくれる人に分かりやすいプレゼン資料を作っていきます。
図形とテキストボックス
- ワードと同様に、図形やテキストボックスを使ったり、画像を挿入したりできます。
パワーポイントはプレゼンのツールなので、こういう機能を使って見やすくするのが当然と思いましょう。
- 例えば、下のように図形やテキストボックス、画像を組み合わせます。

- 図形を使うには、「ホーム」タブか「挿入」タブの「図形」を選びます。
- 図形の中に文字を書きたければ、その図形を左クリックして入力すれば、文字が入力されます。

- 文字を自由にレイアウトしたければ、ワードと同様にテキストボックスを使います。テキストボックスはどこにでも配置できるし、他の図形と重ねることもできます。

- 画像を使うには、「挿入」タブの「オンライン画像」をクリックします。

- もし、複数の図形やテキストボックスが重なって見えなくなったり、重なる順番を変えたいと思ったときは、「配置」ボタンの「オブジェクトの順序」で調整できます。

アニメーションの設定
- プレゼンでは最初からスライド全体を映すのではなく、話すスピードに合わせて順番に内容を表示させます。その方が、聞いてくれている人の関心を、自分が今話している内容に向けやすくなります。
- アニメーションの設定をするには、「アニメーション」タブの「アニメーション ウィンドウ」をクリックします。

- 下のように画面右側に「アニメーション ウィンドウ」が表示されます。図形にアニメーションの設定をすると、ここにそのアニメーションの順番リストが表示されます。
- ここでは練習として、下のように三つの図形を作成し、それを動かしてみます。

- まずは作業の邪魔になるので、スライドの「タイトル」や「箇条書き」のボックスを削除しましょう。フチの点線をクリックして選択した後、「Delete」キーで削除します。

- このようにまっさらなスライドにしてから、上の例のように図形を挿入します。

- 図形を作ったら、アニメーションを設定したい図形を選びます。ここでは、左上のテキストボックスから順番に設定してみましょう。
- 対象を選んだら「アニメーションの追加」から使いたい効果を選びます。色々試してふさわしい効果を探しますが、動きが多すぎると見にくくなるので気をつけましょう。

- 全ての図形にアニメーションを設定すると、下のようになります。各図形の左上にある数字(緑の線で囲っている部分)は、アニメーションの順番です。
- 右側の赤線部分には、アニメーション・リストが表示されています。アニメーションの順番を変えたければ、このリスト内の項目をマウスで上下へ動かします。

- 箇条書きにもアニメーションを設定できます。設定するには、箇条書きのどこかをクリックしてから、「アニメーションの追加」で効果を選びます。すると下のようになります。箇条書きは右側では「コンテンツプレースホルダ」という名前で表示されます。
- 初期設定では箇条書きの階層単位で動くので、行ごとの順番は「1122」となっています。もし、全ての行を別々に動かしたければ、その設定をします。

- 右側の「アニメーション ウィンドウ」で「コンテンツプレース」を右クリックし、出てきたメニューから「効果のオプション」か「タイミング」を選びます。

- さらに、「テキストアニメーション」のタブをクリックし、「グループテキスト」の設定で、「第2レベルまで」を選びます。このレベルは、箇条書きの階層のことです。

- すると緑線で囲っているように、行ごとの表示される順番が「1234」と変わりました。

- 実際にどのように表示されるか確認するには、スライドショーを使います。上の方で紹介したやり方でもいいし、このようにパワーポイントの一番下にある「スライドショー」ボタンをクリックするのでもできます。

保存
- 保存する際は、「ファイル」タブの「名前を付けて保存」を選び、「参照」をクリックします。そこで保存場所を選択し、ファイル名を付けて保存します。
