Excelでt検定をする

概要

  • 課題⑥ではエクセルを使ってt検定のプロセスを再現してみます。以下の画面写真と同じように入力し、この通りに操作できることを確認してください。なお、計算式は自分で考えます。

新しいシートを作る

  • 前回まで使ったのと同じファイルを使います。エクセル下部のシート名の近くにある「+」ボタンを押し、新しいシートを挿入します。そしてシート名を「6-1」にしてください。
  • なお、シートの並びは新しいシートが左側に来るように並べてください。

t 検定

  • テキストp.190のQ4を例にt検定をしてみます。
  • 1変数の平均値の検定は、今回の標本平均がある値と同じかどうかを、t値という数字で検証します
  • t値は以下の式で求めますが、覚える必要はありません。

  • ではQ4をもとに、t 検定の練習をします。下のように準備をしましょう。

  • さて、まずはt値の計算に必要な「標本平均(average)、標本標準偏差(stdev.s)、標本数(count)」を求めましょう。カッコ内が関数名です。これらは関数を使い、引数としてデータの入っているセルを指定します。
  • 母平均は問題文で「100と同じか?」と問われているので、「100」と手入力します。
  • さらに、自由度、有意水準、棄却限界を求めます。自由度は「n-1」で表され、nは標本数のことでした。有意水準は「0.05」と手入力します。
  • 棄却限界は、手でやる場合はt表から探しますが、Excelでは「t.inv.2t」という関数を用います。
    この関数は「t分布図で両端の面積が全体の何%ならば、その棄却限界はいくらだ」と教えてくれます。
    引数として「有意水準(面積)、自由度」の二つを与えます。
      =t.inv.2t(有意水準, 自由度)
  • 難しいのはt値です。t値は下図の式で表されるので、これを計算式で表現します。
    以下の関数を使って計算式で表現してください。
    なお、パソコンでは二重カッコや三重カッコなどは全て普通のカッコ「( )」を繰り返します。
    平方根 : =sqrt(対象の式)

  • ここまでがうまくできれば、判定に必要な情報が揃ったことになります。t値が棄却域にあるかどうかを考え、帰無仮説を棄却できるかどうか、テキストボックスを使って判定を書いてください。

  • 本来はt分布のグラフが必要ですが、それを書くのは大変なので、画像ファイルを配付します。下の画像をExcelにドラッグ&ドロップしてください。するとエクセルの中に画像が貼り付けられるので、場所や大きさを調整してください。
  • ドラッグ&ドロップがうまくいかなければ、下の画像を右クリックして「コピー」を選び、Excelの貼り付けたいところで右クリックし、「貼り付けのオプション:元の書式を保持」を選びます。

  • あとは、このグラフに棄却限界や今回のt値などを書き加え、判定に必要な図を完成させます。書き加えるには「図形」の「テキストボックス」や「直線」を使います。授業中に作成したQ4の図のようなものを作りましょう。


課題

  • テキストp.169のマウスのデータをもとに、t検定をします。
  • なお、表などをゼロから作成する必要はありません。シート「6-1」をコピーして「6-2」を作り、流用しましょう。
  • シートのコピーはシート名を右クリックし、「移動またはコピー」を選び、「コピーを作成する」にチェックマークを付け、OKをクリックします。
  • 「6-1」では標本数は5個でしたが、「6-2」では標本数が10個になります。新たなデータを入力し、関数の引数となる範囲を修正します。そして「特別餌の場合の27gは通常餌の場合の24gと同じか?」と問われているので、母平均は「24」と修正します。

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